震災津波以前以後

 


震災津波以前以後
パラダイムシフトと日本生息方法論++

未曾有の災害の中で日本国民はいまだかつてない深さで、震災津波以後の日本を考えざるを得なくなりました。この事は、とてつもなく大きな犠牲の中で、日本国が今後進むべき道を示唆してくれたという、非常につらい思いの中で、将来への行動指針が見えてきました。

何が見えて来たのだろうか。
生き方の変換をしなければならないという事です。低炭素化社会への転換は既に常識化し、日本国民も世界も間違いなくその方向へは舵を切っているのは確かです。でもそんな生温いものでは済まない舵の切り方が必要になるという事実です。言うまでもない「原発」を否定した生き方への転換がこれからは求められ、すぐにでもその方向への舵切りが必要となるという事です。「原発」は机上の安全論と、実際にそのエネルギーに支えられた生活の中で肯定されてきました。しかしながら一度事が起これば、地域はおろか世界的規模での汚染が広がる恐怖を私たちは今回目の当たりにしたのです。「絶対安全」というコトバに意味がなかった事が証明され、「想定外の出来事が起こった結果」と言われては「絶対安全」というコトバの意味は喪失されます。つまりもう「原発」は作れない、依存できない。忘れ去るしかない。いつまでも「想定外の出来事」はつきまとうからです。

日本国がこれから乗り越えなければならない道はとてつもなく大変な道だろうと考えられます。でも、よかった。まだ終息はしていないけど、どうやらなんとかそれが出来るのですから。あの時事態が「最悪の方向」へ行っていたら、その道さえ閉ざされただろうからです。あの時自分の安全を顧みず活動してくれた方々に感謝するばかりです。最悪の方向へ行っていたら「日本はおしまい」だったのです。その事は考えただけでもたくさんの恐ろしい事態が想像出来ます。ただ、火消し役を買って出てくれた方々には2種類の方がいました。どうしても逃げずにその事に取り組まねばならない当事者責任を持った方と、強い意志で「救世主」となるべく挑んで行った方々です。「どんな災害が起きようと安全です」とはもう言えない事実が出来てしまいました。挙げ足を取りたいのではなく、人の想定を超えた事が起こるので、そのような事を前提にした、「一度何か起こればコントロール出来なくなるようなものは作ってはいけない」という事実なのです。何人もの方々が、そんな災害が起きるかも知れない可能性を声高に叫んでも、経済の発展や、ビジネスの加速のためにそれらは否定されて来ました。しかし、国家が瓦解するかも知れない種を作ったにすぎなかったという事をもう事実として知ってしまいました。

原発が止まり、電力供給が少なくなり、計画停電や、電車の走行本数の減少、運休、病院での支障など多くの問題が起こりました。「原発」がないとこんな事になるのです。「だからやはり原発は必要なのです」と言われても、もう日本人は声を揃えてはっきり言えます。「もう原発はいらない、家族が居ればそれでいい」「いろんな不便は知恵を出し、これから回避する事は出来る」。これはあの破壊的恐怖を知ってしまったから、「絶対安全」というコトバになんの信憑性もない事を知ってしまったから、はっきりと覚悟が出来たのです。「原発のいらない生活を求める」方向へ考え方をシフトする意思が固まったと言えるでしょう。国家を破壊してまでなぜ「原発」に頼らなければならないと思うでしょう。「原発依存」とは違う道を考えるきっかけが、図らずも出来た日本は、その道を日本国の知恵を持って導き出せば、新たな時代の生き方を世界に先駆けて作る事が出来るでしょう。超低炭素化、超低エネルギー生活スタイル。そしてそれを守る社会資本整備を行うという新たな方向性、その生きて行く憲章、よりどころ、物差しの切り替え「パラダイムシフト」が必要なのです。

新しい世界を構築して行きましょう。再生可能エネルギーへの転換はもちろん。消費量を極端に押さえられる生活スタイルやそれが楽しく生きて行ける方法となる道を作り上げなければなりません。意識が変われば造り出せるものも変わって行きます。この新たな生活スタイルを造り出せれば日本は再び「世界の牽引国家」として「世界」の中での地位を獲得出来るでしょう。世界が民主化され、国家間の関係が深まれば深まるほど、世界の中での位置づけが「生きて行く勇気」として重要になって行きます。私は日本人として誇りを持って生きて行きたい。誇りを持って生きて行ける生き方には確固とした信念が必要です。プラウド国家は、プラウドシティーの集束の結果として生まれます。民主的プラウドシティーを作り上げるために、それぞれの道で生きて行く人々の知恵の集積が必要だと考えます。あなたとともに生きて行く知恵に満ちた国家、日本国がそう変わって行くために、あまりにも大きな経験をしました。その経験は活かして行かねばなりません。「願わくば日本で起きた災害が政治界のエリート達の目を覚ますきっかけとなり、この古い体制を壊し、将来のためのテクノロジーとエネルギーに投資すべき」はっきりとそう言い切る日本人が大半になった事を確信します。

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